からだに優しいインプラントって?
ナチュラルクリニックOSAKAは開院から一貫して金属を使わない歯科治療、メタルフリー(ノンメタル)を実践してきました。歯を残す可能性を徹底して追求する救歯治療、ご自分の歯を移植して被せ物の土台とする自家歯牙移植術などを駆使して参りますが、それでも救えない歯は確実に存在します。
私たちはインプラントを否定するような事はしません。なぜなら救歯治療にインプラントが有効となる場合があるからです。これまでも治療に来られた患者さんに対し充分なご説明をさしあげ、ご理解を頂いたうえで信頼できるインプラント専門医と連携を取らせていただいたこともあります。
ただ、欠損補綴に対して行われる従来のデンタルインプラントはチタンという金属でできています。人工関節などにも用いられるチタンは、生体適合性も高くアレルギーを起こしにくい金属と言われますが、長期的に金属由来の問題を引き起こさないという保証はありません。
そして近年日本国内においても完全メタルフリーのデンタルインプラントによる治療が可能になってきました。
このメタルフリーインプラントはジルコニアという強度の高いセラミック製で、丈夫で割れにくく、セラミッククラウンをセットした際も見た目が自然で美しく、何より金属を使わないことから金属アレルギーの心配が無いことが最大の特徴です。
私たちナチュラルクリニックOSAKAでは、ジルコニアの持つ生体親和性、そしてジルコニアの物性による骨との適合性に着目し、責任をもってメタルフリーのインプラント治療を患者さんに提供出来ると確信できる臨床データが集まるまで、採用を慎重に検討してきました。
そして2019年、ナチュラルクリニックOSAKAとして初めてのメタルフリーによるジルコニアインプラントをおこないました。開院から実に16年目にして、歯とからだに優しい完全メタルフリー(ノンメタル)のインプラントのご案内を実現することができました。
今までなら残せなかった歯も、一本のインプラントを適用することで保存できる可能性が拡がります。
以下、歯科医師の先生方に救歯臨床ケース(NO:032324)として、供覧をおこなった投稿から、1つご紹介させていただきます。
金属を用いない白いジルコニアインプラントです。すでに奥歯が喪失していた部位において、このインプラントによる強固な支持が得られ、右側の銀歯の虫歯を救うことに繋げます。
根管治療中の状態です。感染防御の為の隔壁を作り、残す歯の根を慎重に消毒します。
ジルコニアインプラントと手前の天然歯の状態を CTで確認します。天然歯はいずれも本来なら抜かなければならないほど末期的な状態です。
左端がジルコニアインプラントでの修復、右側がすべて抜かずに済んだ天然歯です。このように今までなら残せなかった歯も、一本のインプラントを適用することで保存できる可能性が拡がりました。メタルフリーによる小さなジルコニアインプラントの大きな可能性を実感します。