夜間の食いしばりや歯ぎしり(ブラキシズム)
無意識の食いしばりや歯ぎしりのことを「ブラキシズム」といいます。日常のストレスレベルと関係が深く、最近ではコロナ禍の影響もあってこの夜間の歯ぎしりや食いしばりを気になさる方が増えています。
ブラキシズムによって知らず知らずのうちに口腔内が崩壊していくことも少なくありません。それは、毎日、毎日「じわーっ」と継続し、そしてある日突然、「ズキン!」と壊れていきます。
ブラキシズムは無意識な生理的習癖であり、悪いことでは無いと言われてきました。しかしブラキシズムによって歯がかけたり、ヒビが入ったり、そこから感染して大きな虫歯になったりすることがあります。ひどい場合には、歯根がポッキリ折れてしまい、歯の保存に関わることも見受けられます。
また、こうした部位の修復治療の噛み合わせ調整はとても難しくなります。なぜならよく噛めることと、歯を守ることを両立させないといけないからです。
以下、私が歯科医師の先生方への研修で、救歯臨床ケース(CASE:032058)として供覧をおこなったものから1例をご紹介させていただきます。
よく見られる銀歯ですが、歯との隙間から虫歯が進行しています。
銀歯を外すと虫歯が広がっていました。食いしばりなどによって歯が摩耗しています。
徹底的に虫歯を取り除いたあと、オゾンを用いて除菌いたします。
かみ合わせに配慮した二重構造のオールセラミック冠(内部は割れにくいジルコニア、外部は調整しやすい陶材)にて治療を終えました。
定期的にかみ合わせのチェックをおこない、顎や歯根に負担がかからないように調整しています。
ナチュラルクリニック大阪では、経過観察する上で、患者さんの日頃のプラークコントロールと並び、このようなブラキシズムによるかみ合わせに対しても大切に考え、『歯とからだに優しい歯科治療』を実践しています。
皆さんや、皆さんの家族にとって大切な健康を守るために、ナチュラルクリニック大阪はベストを尽くしてまいります。