隔壁テック(仮歯をかねた根管治療の漏洩防止壁)からMTMへ移行
歯の治療しているというのを忘れてしまうぐらい快適です。
患者さんに好評のこの隔壁テック(仮歯をかねた根管治療の漏洩防止壁)をよくご紹介させていただいておりますが、ここからMTMへ移行する場合の注意点をまとめておきます。
◯隔壁テックをそのままにしてMTMを行うことも出来るが、ワイヤー設置などの為に削合を行う際、接着が剥がれたり、強度が不足することが無いように配慮すること。
◯根を上に引き上げる、いわば『糊代』が必要になるので、仮歯用シェルを設置する際、2ミリほどのスペースを唇側に設けること。
◯上記隙間部分の審美性と清掃性が悪くなることに、患者さんに対する十分な説明を行い、事前にこのような写真をお見せして、同意を得ておくこと。
◯MTMが進んでいくうちに、その部位の仮歯だけが、どんどん短くなっていくが、それも最終的に元に戻すので、心配ない事をお伝えしておくこと。
ポイントとしては、やはり十分な患者説明を行うことです。
事後のクレームにならないためではなく、事前に患者さんの考慮に配慮するという姿勢で臨めば、心配ありません。
※この記事は主として医療従事者向けのインフォメーションとなります。
※これらすべての臨床写真はこのような保存治療の普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。