救歯臨床にMTAセメントを適用
次回コーチングセッションの予告です。(2021年10月時点)
日時:2021.12.26(日)19時よりプレセッションスタート
いよいよ一周年を迎えます。
ご好評を頂いた前回に引き続き、このケースのような救歯臨床にMTAセメントを適用、単に歯を抜かずに残すだけでなく、機能的にも審美的にも患者さんに満足していただける臨床の一工夫、二工夫を供覧させていただきます。
今回は前歯部編です。どのようにして高い審美性を追求していくのか、そのノウハウを惜しみなくシェアさせていただきます。もちろんいつものように初めてご披露させていただく動画や、ウエブ上ではご紹介していない非常に興味深いケースなども目白押しです。
根の内部の消毒(根管治療)を開始しました。虫歯や細菌に侵された古い詰め物がボロボロと出てきます。かなりの重症ですね。
ヒールオゾンを用いて根の内部を徹底的に除菌します。目に見えにない顕微鏡レベルの細菌を死滅させます。
きれいになった根の内部を抗菌作用のあるお薬で詰めていきます。今回はひび割れている部分も同時に補修しています。
仮歯を修正しつつ健全な歯周組織が導かれるよう促します。患者さんが日々の清掃がしやすいように、また見た目に自然となるように整えていきます。
今回は特にヒビが入っていた根の周囲を慎重に合わせていきます。この仮歯の調整が満足いく審美修復の為に、とても大事なステップとなります。
仮歯が適切な形態と表面性状を備えると、このように歯周組織が健全に誘導されます。イキイキとした生命力あふれる毛細血管が新生し、引き締まった美しい歯肉を形作っていきます。
治療後の状態です。どの歯が重症であったかわからないぐらい自然で美しい結果を得ることができました。患者さんには、抜かないといけないと諦めていた歯が抜かずにすんだだけでなく、見た目に自然でまた硬いものでも不安なく食事ができるようになったと大変喜んでいただけました。
まだまだこれからの症例ですが、またこの場で皆さんに良好な経過をお示しさせていただけますよう、努めてまいります。
この様な治療の勘所を、私主催の救歯臨床コーチングセッションにてご紹介させていただいております。
ご興味お有りの方は、こちらからどうぞ。
歯科医師のみならず歯科技工士さん、歯科衛生士さん他、歯科に関わるお仕事の方でしたら、どなたでもお気軽に。
セッションの登録、ご参加はすべて無料です。
https://www.facebook.com/groups/320753585691844/
※この記事は主として医療従事者向けのインフォメーションとなります。
※これらすべての臨床写真はこのような保存治療の普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。