痛くないからと治療せずに放っておくと隣の歯まで道ずれに
痛くないからと治療せずに放っておくと隣の歯まで道ずれになり、共倒れになることもありますので注意が必要です。
ホープレスに見える歯が口腔内にあったとしても、全身疾患や既往歴などから、抜歯してすぐインプラントというわけにはいかない患者さんもおられます。
またそうでなくても、価値観などによりどうしても抜歯やインプラントによる治療の提案を受け入れられない方も少なくありません。
そのような場合に治療介入せず放置し続けると,隣在歯を巻き込んで咬合崩壊へとまっしぐらに突き進むこととなってしまいます。それを防ぐ手立てを提案できるかどうかが、まさに救歯臨床におけるカウンセリング力だと思っています。
そしてその引き出しは多いに越したことはないです!
ご紹介しておりますケースは、大きな病変がまさに隣の歯にまで迫って拡がりをみせていますが、根の先端が固まっていてこれまでずっと根管消毒ができないと言われて来られました。またその根の内部には深い虫歯やひび割れもみられる、なかなかの重症例です。
現時点で治療後2年8か月が無事経過いたしました。(2022年1月時点)患者さんには日常の不安から解消され、固いものでも安心して食べられるようになったととても喜んでいただいております。
まだまだこれからの症例ですが、またこの場で皆さんに良好な経過をお示しさせていただけますよう、努めてまいります。
この様な治療の勘所を、私主催の救歯臨床コーチングセッションにてご紹介させていただいております。
ご興味お有りの方は、こちらからどうぞ。
歯科医師のみならず歯科技工士さん、歯科衛生士さん他、歯科に関わるお仕事の方でしたら、どなたでもお気軽に。
セッションの登録、ご参加はすべて無料です。
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※この記事は主として医療従事者向けのインフォメーションとなります。
※これらすべての臨床写真はこのような保存治療の普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。