歯の周囲の骨が溶けてなくなっている歯を残す治療
何件もの歯医者さんで根の消毒をしたが治らない、歯の周囲の骨が溶けてなくなっているので残しようがない、そのように言われてお越しになられました。
まだ20代のお若い女性の患者さんです。
確かに術前のレントゲンで見ると、手でつまめばポロっと抜けてしまいかねないグラグラの相当危険な状態でした。
本当に治らないのでしょうか?
この前歯を抜いたあと、数十年も過ごさなくてはならない、まだ20代です。
本当に残しようが無いのでしょうか?
現在の進歩した歯科医学において考えられる可能な限りの手を尽くしたあとの言葉でしょうか。
『There are no facts,only interpretations.』 Nietzsche
『事実などない,あるのは解釈だけだ。』ニーチェ
この方はがんばって通院され、治療後無事1年と3か月(2022年6月時点)が経過しました。今では固いものでも心配なく食べられるようになったと大変喜んでいただけました。
また手で口元を隠さずに笑えるので、これからマスクを外しても大丈夫ですと仰っておられます。そろそろコロナ明けを見据えてですね。
まだまだこれからの症例ですが、またこの場で皆さんに良好な経過をお示しさせていただけますよう、努めてまいります。
※この記事は主として医療従事者向けのインフォメーションとなります。
※これらすべての臨床写真はこのような保存治療の普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。