末期的な根の割れた歯を諦めずに残す治療
MTMでの治療
6年前(2021年8月時点)になりますが、あるご高名な東京の歯科医師の先生からご紹介の患者さんです。
末期的な根の割れた歯を諦めずに残す治療でした。
最初から抜歯してブリッジにするか、まずは残す方向でトライ、どうしてもダメな場合は抜くとするかで、後者の方をご選択なされました。患者さんのご期待にお応えできるように、あらゆる手段を講じ、手を尽くして参ります。
3本同時のMTM
3本同時のMTMですが、すべてゆるいエラスティックスを用いております。
MTMをどういった目的でその部位に適用するのかにより、これら手法を変える必要があると思っております。
この矯正装置は、私どものクリニックの歯科衛生士が、本当に手際よく、チャッチャッと扱いにくいゴムを結紮してくれます。ゴムを引っ張りながら結び目が解け無いようにハサミで切るのは難しいのですが、3箇所ともすべて私の指示通り、先端2ミリを残してカット、そして噛み合わせや舌感に配慮して結び目をワイヤーとの隙間へ落とし込んでくれています。もちろん1番大切なプラークコントロールもしっかりとおこなっています。
最終的な補綴物
裏側
治療後
歯周組織は安定し、お食事も安心して採れるようになったと、とても喜んでいただいております。
当然プレッシャーは半端無くかかります、ただその分火事場の馬鹿力じゃないですが、今のところ奇跡的な経過を追えております。
この辺りの勘所を、救歯臨床コーチングセッションにてご紹介させていただいております。
ご興味お有りの方は、こちらからどうぞ。
歯科医師のみならず歯科技工士さん、歯科衛生士さん他、歯科に関わるお仕事の方でしたら、どなたでもお気軽に。
セッションの登録、ご参加はすべて無料です。
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※この記事は主として医療従事者向けのインフォメーションとなります。
※これらすべての臨床写真はこのような保存治療の普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。