金属を使わないフレームによるコーヌス義歯治療19年の実績
大学病院でインプラントを勧められた患者さんの症例です。ご本人が骨にドリルで穴を開けることへの恐怖感と共に、インプラントの材料であるチタンアレルギーの疑いがありました。ナチュラルクリニックOSAKAでメタルフリーのコーヌス義歯(入れ歯)による治療を行い、19年2か月が経過しました。
治療ステップ 1
左下の奥歯3本が失われており、右側でしか食事ができない状態でした。
このような患者さんがインプラント以外の治療を選択する場合、通常は取り外し式の入れ歯が選ばれます。従来の部分入れ歯は金属製のクラスプと呼ばれるバネで、残った歯にひっかけて外れないように固定するものがほとんどです。金属のバネは見た目に良くないだけでなく、バネをかける歯に無理な力が加わり、歯を傷めることがあります。また、患者さんによっては金属アレルギーのリスクが生じる欠点もあります。
治療ステップ 2
セラミックの土台と生体シリコンで義歯を固定
コーヌス義歯は、金属のバネで歯を固定する従来の方法とは異なり、残っている歯の小さな土台(内冠)に、入れ歯と一体化した外冠をかぶせて安定させる構造の義歯です。
古い金属のさし歯を治療し、写真のようなセラミック製の内冠を製作しました。さらに入れ歯側に生体シリコンを組み込み、それぞれ歯の状態に合わせた力のコントロールを行いました。
残っている大切な歯に優しい設計を心がけ、長期にわたり安定してご使用いただける義歯となるよう配慮しました。
治療ステップ 3
セラミックスのフレームを使ったコーヌス義歯
セラミックスを使用し完全にメタルフリーで作られたコーヌス義歯です。このようにかぶせと義歯が一体となった構造で、見た目にも違和感がほとんどありません。取り外し式の入れ歯でありながら残っている歯に負担をかけず、長期にわたって美しい状態を維持できます。
患者さんは「インプラント以外の治療法で、若い頃のように美味しく食事を楽しみたい」という強いご希望をお持ちでしたが、治療後は大変ご満足いただけました。
治療後、19年2か月
治療後19年2か月が経過しました。患者さんは固い歯ごたえのある食べ物を好まれ、タコやアワビのお造りなども不安なく召し上がられており、大変喜んでいただいております。
治療後20年という目標まで、あとわずかとなりました。
患者さんと二人三脚で、注意深く経過を観察してまいります。
- 治療費用(合計)
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合計:2,800,000円(税別)
・コーヌス内冠 150,000円×6本=900,000円(税別)
・コーヌス外冠 250,000円×7本=1,750,000円(税別)
・ノンメタル義歯 150,000円(税別)
※すべての治療が保険外診療となります。
※虫歯の大きさや、歯の根の状態によって異なって参ります。
※治療費の設定は、治療を行った当時のもので、現在とは異なる場合があります。
予めご了解くださいませ。
掲載されている写真について: すべてナチュラルクリニック大阪での治療です。歯科メーカーや学会誌の写真転用は一切ありせん。またすべての写真や実際の治療ステップに関して、実際に審美治療を行った患者さんに掲出のご同意を得ております。これら審美症例はオリジナルのもので画像変換など、見た目を操作する事は一切行っておりません。
定期健診の重要性について:審美治療終了後は、必ず定期検診をお受け頂くようお願いしております。審美治療が終わった直後の良好な状態を、出来るだけ長期にわたって維持して頂けるよう、きめ細かなサポートを提供しています。
オールセラミックス修復:金属を使用しないセラミックスのみの修復治療です。マイクロスコープを使った拡大視野にて治療をおこなうことで適合性を高め、虫歯や歯周病の再発抑止をはかります。
施術にともなうリスク:まれに咬合痛や冷温水痛、歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。とくに外科的な処置や矯正治療が必要となった場合や、仮歯を用いて調整する時期にみられることがありますが、本歯に移行するまでに通常消失します。また仮歯の時期は、舌感など違和感を生じることがあります。 ※すべて個人差があります。
費用:オールセラミックス修復1本 ¥200,000~250,000
※すべての治療が保険外診療となります。
※施術内容によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途、¥100,000~300,000 が必要となることがあります。
※初めてご来院の方は、初診カウンセリング料¥3,000、基本検査料¥6,000が別途必要となります。
※価格はすべて税別です。