チタンはアレルギーを起こさないのですか?
チタンは非常に生体適合性の高い金属ですが、他の歯科用合金に比べると今まで使われる機会が少なかったため、アレルギーを発症するといった報告はあまり見られませんでした。 しかし最近になって歯科インプラントの材料としてよく使われるようになり、それに比例してチタンアレルギーの臨床報告もしばしば行われるようになってきました。 またチタンそのものは安定しイオン化傾向が低くても、口腔内に他種の金属が入っている場合にはその金属との間に電位差が生じ、いわゆるガルバニー電流によってその金属をイオン化させ口腔内に溶出させることが知られています。 チタンによるインプラントを行う方は、すでに他の歯を他種の金属により治療している場合が多く、お口全体で考えた場合にはインプラント治療によって金属アレルギー発症のリスクを高めることになると言えます。